たつみのまど その1 後半

たつみのまど とは

鋳物素人編集者 なかむら が社員のみんなにインタビューして鋳物や辰巳工業について知っていくコーナーです。だいたい月1回の更新予定です。

どうも!辰巳編集者なかむらです。さっそく社長の野球人生のお話ですが前回高校生活が終わり、後半は大学に入学するところからになります。

なかむら

では社長、前回の続きからお願いします。

社長

はい。野球での大学進学を諦めて受験をして大学へ入学したところでしたね。

大学でも野球部に入部するも、どうにも野球への想いがなくなってしまい2ヶ月で退部しました。そこからはバイトばかりして、貯金して買った30万円の車で毎夜出かけては家にはお風呂に入りに帰るだけの日々。。。

そんな時、同じように野球を辞めた先輩に誘われて大学の草野球チームへ入ることになりました。ほかのチームと違って練習もほとんどしない、ユニホームもバラバラなチームでした。

なかむら

今まで厳しいチームだったのに反転してゆるいチームへの変化だったんですね。でもそのゆるさが草野球らしくていいように思えます。(野球も素人)

社長

そんな中ある日、全国の大学対抗草野球大会があり関西の決勝戦と全国の決勝戦が甲子園で開催されることを聞き、甲子園に出場したかった昔を思い出し申し込むことにしました。

勝てるはずがないと思っていたのですが、なんと勝ち進み見事に関西で優勝し関東代表とも甲子園で試合をすることが出来ました。

色んな思いをしても続けてきた野球を一度は嫌いになってしまったけど、最後にはどんな形であれ甲子園で試合をすることが出来たことでこれまでのことが報われた気がしますね。

なかむら

紆余曲折ありましたが、最終的に甲子園で試合を行うという夢は叶ったんですね!

そんな野球経験ですが、現在の社長業へ何か繋がっていることはありますか?

社長

私は普段から「みんなの個性と長所を存分に発揮できる環境作り」を心がけています。鋳物作りも野球と同じで最初から最後まで一人で行う事なんてなく、何人もの「チームメイト」がいて手をかけて作り上げるものです。各自の持っている個性と長所を気負いや重圧もなく存分に発揮できる環境であれば本来の実力以上のものができる。これが辰巳工業の品質の高さの秘訣だと思っています。

なかむら

確かにリラックスできる環境の方がミスも少なく、作業がはかどりますね。

社長

そういった環境作りが大切、それを学べたのが大学での草野球だったんです。雲行きが怪しくなっていたのは高校生の時ではなくて「エースで4番じゃないとやらない」と言い放った中学生の時だったんです。チームの事なんで考えず、自分がやりたいようにできるのが1番だと思っていました。

しかし、草野球では飛びぬけて上手なチームメイトもいましたが、決して個人の力だけで勝ち進もうとせずに全員が必ず試合に出場するなど、お互いを支えあえるいいムードがあったんです。だからこそ本来の実力以上のプレーができ、さらには「運」まで巻き込み、夢の甲子園へ繋がったのだと感じています。

野球を通じて学んだ「みんなの個性と長所を存分に発揮できる環境作り」という点は今の私の社長業の根底にあると思います。

なかむら

「環境作り」ですか…素敵な心掛けですね!

確かに辰巳工業は若い方からベテランの方まで年齢層の幅が広いと思いますが、皆さん仲がとてもよくいい雰囲気なのが感じられます。それもこれも社長の心掛けが作り出したものだったんですね。

社長、今回はインタビューにお答えいただきありがとうございました!

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